— Kenji Sekiguchi

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どうもこんにちは。すっかりラジオの告知ばかりのブログになってしまってすみません・・・。久々に軽く近況報告です。

学業の方では、4月に大学院の修士2年生になりました。音響工学、心理音響工学や聴覚生理学について専攻しています。9月には初の学会発表、しかも国際学会なので英語のプレゼンテーションをすることになり気が引き締まります・・・。この分野に興味をもった人はクラブで自分を見かけた時にでも声をかけてください。結構音楽方面にも役に立つ知識が多いですよ。

あと最近ヘッドホンを新調しました。beyerdynamicのDT 1350です。一昨年のVanguardに出演した時、それまで使っていたULTRAZONEのDJ 1PROを箱に置き忘れてしまってました・・・。それ以来、家で録る時はEtymotic ResearchのER-4S(カナル型イヤホン、これもめちゃくちゃお勧め)を使ったり、クラブでは失礼ながらTogashi君やNhato君のヘッドホンを貸してもらったりしてましたが、ようやく新しいものを買いました。ずっと狙っていたのはゼンハイザーのHD25-1 IIだったのですが、ちょうど良いタイミングにベイヤーから新製品が出たのでそっちに飛びついてみましたがこれは大当たりでした。ゼンハイザーの密閉型にありがちな低域のブーストが無く、フラットな鳴り方。DJ用だけでなくモニタリング用にも使えます。おススメです。

それと先日Shingo Nakamuraさんが東京にいらっしゃったのでNhato君も交え3人で話して来ました。海外のレーベルの話、国内のレーベルの話、シーン全体について、3人それぞれ活動してきたフィールドが違いますので、とても有意義な話し合いが出来、刺激をもらいました。Shingoさんはこの後に告知しますが6月4日に東京でDJ出演しますので、是非聴きに来てください。Shingoさん本人も非常にやる気になっていますので乞うご期待。

というわけで6月4日(土)の16時から、早稲田茶箱でクラブイベント「Exotica vol.16」を開催します。レアな土曜日開催で、ゲストも2人出演してくださることになりました。2人とも曲作りもDJも上手な実力派の方々です。しかも料金は通常通り!お得なこの機会を是非お見逃し無く。僕も気合を入れてオーガナイズ&DJ頑張ります。

以下公式の告知文です。

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世界のダンスミュージックシーンで一世を風靡している本格派のトランス&プログレッシブハウスサウンドを低価格かつ良質の音響環境でお楽しみいただけるパーティ「Exotica」、普段は金曜日開催ですが、より多くの方にご来場いただけるよう6月4日に土曜日開催のスペシャル回を行います!

今回はShingo NakamuraとsyattenがゲストDJとして参戦。両名とも国内のクラブシーンに留まらず多岐に渡って精力的に活動している実力派アーティストです。ExoticaのレジデントDJも全員が参加し、各々の個性が光る音空間をお届けします。

ダンスミュージックが大好きな方、クラブに興味のある方、是非遊びに来てみて下さい!ご来場をお待ちしております。

【日時】2011年6月4日(土)16:00-22:00
【場所】早稲田茶箱(http://sabaco.jp/
    〒162-0051 東京都新宿区西早稲田 2-1-19YKビルB1F
【エントランスフィー】1,500円 with 1 drink
(学生の方及び女性の方は1,000円でご入場いただけます。学生の方は受付で学生証をご提示ください。 )

■Guest DJs
Shingo Nakamura [Otographic Music / Silk Music / Solaris Recordings]
syatten / Tsunamayo [Chromesphere Records]

■Exotica DJs
Hedonist [Delights music / Exotica]
Hano [Exotica]
DJ KIA [Pulse Sounds / Exotica]
Kenji Sekiguchi [Otographic Music / Exotica]

■VJs
Nori (Norhythm.)
murotani (nlbs)

■Guest information
・Shingo Nakamura
1986年生まれ。茨城県出身。現在は札幌を中心に活動するMusic Designer & DJ。自身の楽曲を交えつつDeep House, Progressive House, Tech Houseを巧みに使い分け、叙情的に、時にはダイナミックにオーディエンスを魅了する。
2008年にSevensenses recordingsからデビューを果たし、今ではSolaris Recordings、Proton Music、Silk Musicグループ、Otographic Music等、世界中のレーベルをまたがり楽曲を発表し続け、世界のProgressive Houseシーンの一翼を担うアーティストとして活躍している。2011年夏には待望のオリジナルアルバム「Sapporo」を発売予定。

・syatten / Tsunamayo
1986年に生まれ、2002年より作曲活動を開始。Web上での活動を続け、人との繋がりから同人音楽の道へ。現在はCDへの楽曲提供、DJ活動やニコニコ動画での楽曲配信を主軸に活動している。
楽曲製作ではゲーム音楽のリミックス作品から本格派のクラブトラックまで幅広いプロダクションを手掛けており、叙情的かつクリアな作風が特長。同人音楽界の第一線で活躍するレーベルであるDiverse SystemやDelights
music等から継続的に楽曲を発表。DJ活動は2008年から開始し、ビア充やLINEAR等の都内のパーティに精力的に出演。Progressive TranceやProgressive Houseを中心に洗練された鮮やかな選曲でフロアを沸かせている。

■ 注意事項
・未成年の方へのお酒の販売は出来ませんので、ご了承ください。
・ナイフや刃物等の危険物、ドラッグなどの法律で禁止されている物の持込は堅くお断り申し上げます。
・ロッカー、クロークがございませんので、荷物の管理は各個人でお願い致します。なお、荷物を紛失された際の責任は負いませんのであらかじめご了承ください。

■ Website
http://exotica.nomaki.jp/

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2010年を振り返ります。

とにかくOtographic Musicの運営に注力した一年でした。この一年でとりあえずインディーズレーベルに必要な最低限の仕組みは出来たかなと思います。アーティスト、デザイナーのみんなや、お手伝いをしてくださった関係者の皆さま、応援してくださったリスナーの方々に改めて感謝申し上げます。

色々な企画を実行していくうちに自分の考えも改まり、役割やすべき事も少しずつ見えてきた気がします。大きな助けになったのは本から学んだことで、上半期は主にドラッカーを読んでマネジメントについて勉強し、下半期はスタジオジブリの宮崎駿さんと鈴木敏夫さんのインタビュー記事や本を読んでクリエイター・プロデューサーとしての考え方に大きく影響を受けていました。特に宮崎駿さんのインタビュー集「風の帰る場所 -ナウシカから千尋までの軌跡-」は、アーティストの人達に強くオススメします。

自分のDJは去年とあまり変わらず、そのまま曲のストックが増えたのでバリエーション豊かに展開を作れるように頑張っていました。お世話になったベストシングルはAnjunadeepから出たPROFF – Abandoned / Albina / Tellでしょうか。Luiz BPlaytonSoundprankなど今年台頭してきたアーティストは今後のさらなる飛躍が楽しみです。その他の今年注目してたアーティストはDinka、Joonas Hahno、Kasper Kochker、Aeron Aether、Ad Brown、Matt Lange、Maxplay、Max Demand、Shipstad & Warrenあたり。ベストアルバムはBT – These Hopeful Machinesでした。

そして日本のトランスシーンは、年を重ねるごとにどんどんシーンが盛り上がってきているなと実感します。Nhato君MAKOTRAXさんShingo Nakamuraさんらが続々と海外のトップレーベルと契約を結んで行ったり、Enhanced RecordingsからShota Mochizukiさんがデビューしたり、アーティスト陣の活躍は目覚ましいものでした。レーベルではAffective RecordingsSomodeGALAXY RECZなどが続々と楽曲をリリースしていました。パーティもMagnificent、Landscape、Anjuna World Wide、Ligaya、Vangaurd、Exoticaなど色々なパーティが開催されていましたね。さらに今年は、10代後半の世代に沢山アーティストが現れて、生産者側の層が厚くなったことも大きな発展でした。自分が若い頃に上の世代からサポートしてもらったように、自分も彼らをサポートして頼られるような存在になりたいです。

あとは、TwitterやUstreamを通じて活発に意見交換やDJ配信が出来るようになったことがシーンの盛り上がりに大きく貢献したと思います。自分も告知・宣伝やインタビュー、DJ配信をするときにTwitterやUstreamに大変お世話になりました。ですが、これらはあくまでも手段の一つである、と割り切って考えています。是非USTでクラブミュージックに興味を持った人はクラブへ足を運んでフロアでの交遊を楽しんで欲しいですし、USTからDJ活動を始めた人はクラブでのDJに挑戦して欲しいですね。身体全体で音圧を感じる感覚や広い空間に大音量で音が伝搬していく感覚など、クラブでしか感じることが出来ない経験知がクラブトラックを扱う上では必要不可欠ですから、これからのシーンを担うDJやアーティスト達のためを思うと、ネット上でのやりとりがメインになって、クラブミュージックがクラブから離れるようなことがあってはいけないな、という危機感があります。その為にクラブ側やパーティオーガナイザー側も、お客さんが過ごしやすいような空間作りをする必要がありますね。

その他には、円高による輸出業への打撃や、アイスランドの火山噴火による空港閉鎖(海外DJのギグもいくつか中止になりましたね)、今敏さんやKAGAMIさん、Nujabesさん等の急逝、風営法に関するクラブの摘発や、最近では同人音楽サークルDiverse SystemのビーマニアレンジCDの突然の販売停止など、悲しい出来事も沢山起こり、本当に明日何が起こるか分からない時代になりました。来年はもっと沢山の苦難を体験することになるかもしれません。そんなとき、何かしらの形で皆さんに貢献出来るような、ワクワクを提供できるような活動をして行きたいですね。

来年も頑張ります。

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June-Voice – Virginia、無事Beatportにて発売されました。カタログへのリンクはこちらです! 

https://www.beatport.com/ja-JP/html/content/release/detail/211067/Virginia


さて2009年も残り僅かです。今年は大学での卒業研究や新規レーべルの立ち上げなど、新たな試みを沢山行った一年でした。そして来年は卒業論文の執筆、Otographic Musicの本格始動、さらに就活もあり、今の生活に更に拍車がかかるだろうと思います・・・。先行き不安ですが、どうぞ応援よろしくお願いします。良いお年を!

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